脱炭素(カーボンゼロ)への取り組み
もくじ
丸信の脱炭素(カーボンゼロ)への取り組み
当社のシール・ラベル、パッケージ等の印刷工場を含む本社事業所は、二酸化炭素(CO₂)排出量が実質ゼロ(※)となる仕組みで運用しています。 本社事業所で使用する全ての電力を再生可能エネルギー(再エネ)に切り替え、社有車のハイブリッド化等を進めることでCO₂削減を行い、どうしても削減することできないCO₂については排出権(J-クレジット)を購入することで相殺、これにより本社事業所のCO₂排出量を実質ゼロとすることができました。 ※「サプライチェーン排出量」のスコープ1およびスコープ2が対象。「サプライチェーン排出量」については下記サイトをご参照ください。
グリーン・バリューチェーンプラットフォーム(環境省公式サイト内) https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/
CO2ゼロ印刷マークの推進
貴社商品で脱炭素化がアピールできます。
世界共通の目標として各国で進められているカーボンゼロ(脱炭素化)は、企業が単独で取り組むには、設備投資や再エネ等の電力契約が必要であったり、事業運営体制の見直しを余儀なくされるなど敷居が高いのが現状です。そこで、実質CO2排出量ゼロの印刷工場を運用している当社では、独自の「CO2ゼロ印刷」マーク製品を策定し、お客様がパッケージやシール等を通じて環境への取り組みをアピールできる仕組みを作りました。
表示できる3つの項目
1マークの表示
丸信独自のCO₂ゼロ印刷マークを策定しました。マークは複数から選べます。 ※マークの種類は別紙参照
2文章の表示
(環境配慮の文章例)
「パッケージ(PACKAGE)」以外にも製品タイプに合わせて「ラベル(LABEL)」「紙(PAPER)」等が表示できます。
※表示する項目はお客様のご要望に応じて①②③いずれの組み合わせも可能です。
表示する
メリット
- 商品購入者に環境に配慮した企業であることをPRできます。
- 従業員や取引先に対する環境意識の向上にお役立ていただけます。
- 地球温暖化防止、温室効果ガス排出削減、SDGs達成に貢献できます。
カーボンゼロ達成のロジック
Scope1、Scope2レベル
▶ ▶
Scope1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)
Scope2:他者から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
Scope3:Scope1、Scope2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出)Scope1:燃料の燃焼などの直接排出への取り組み
自社で所有する設備や車両などを発生源とする「直接排出」が対象です。移動や運搬にともなう自社所有車両の排気ガスや自社で使用する燃料関連が該当します。
社有車のハイブリッド化
社有車について、CO₂排出量の削減を実現するハイブリッドカーの導入を進めており、2020年度時点のハイブリッド車の比率は約28%。これを2025年までに100%ハイブリッド化する計画です。
かっぱの森Jークレジット(CO₂排出権)購入
久留米市田主丸財産区よりCO₂排出権に相当する「かっぱの森J-クレジット」を購入しました。J-クレジットは、企業や自治体などの森林経営等のプロジェクトによるCO₂排出削減・吸収量を「クレジット」として国が認証する制度です。久留米市田主丸財産区は、福岡県南部に位置する耳納連山の森林約770ヘクタールを所有し管理しています。 久留米市田主丸財産区「かっぱの森Jークレジット」の紹介
Scope2:電気や蒸気による間接排出への取り組み
外部の企業や組織から購入した電気・熱等を自社で消費する「間接排出」が対象です。契約している電力会社の電力やガス会社のガスの使用が該当します。
再生可能エネルギー
本社事業所で使用する全ての電力について2021年7月1日より再エネプランに切り替えました。電力会社が保有する再生可能エネルギー電源(水力・地熱)に由来する電気および非FIT再エネ指定非化石証書を使用して、再生可能エネルギーによるCO₂フリー電気を供給するプランです。これにより本社事業所で使用する全ての電力もCO₂フリーとなります。
印刷乾燥用UVランプのLED化
本社事業所は再生可能エネルギーへの切り替えを完了していますが、引き続き、電力使用量の削減にも取り組んでまいります。特に、シール印刷工場では、電力消費量が多く、熱も発生する印刷乾燥用UVランプについて、電力・熱ともに発生を大幅に削減するLEDランプへの切り替えを進めています。LED化を進めることで工場全体の電力使用量を3分の1から2分の1まで削減することが期待できます。
Scope3:事業活動に関連する他社からの間接排出への取り組み
サプライチェーン全体で発生するCO2のうち、スコープ2を除く「間接排出」が対象です。出張、調達、廃棄物処理、製品使用や最終処分等に関連するも全てのものが該当します。
FSC®認証紙を推奨し森林保全に貢献
2002~2011年における人間の活動に起因する温室効果ガスである二酸化炭素排出量のうち、10%は森林の減少や土地利用の変化によるものと考えられ、森林の破壊は地球規模の気候変動につながっています。
こうした問題から貴重な森林を守るためには、国際的に統一されNGOや民間企業等が問題の実質的な解決へ向けて協調し、自ら実施でき、それを客観的に評価できる仕組みが必要です。
FSC®はこうしたボトムアップの取り組みであり、市場メカニズムを利用し、消費者の理解と購買力により責任ある森林管理を支えてゆく仕組みです。
丸信は「FSC®認証工場」として、FSC®認証紙を推奨することで森林保全に貢献しています。
(FSC®-C152228)※FSC JAPAN公式サイトより引用FSC®認証の紙箱・化粧箱の印刷についてはこちら
RPF(リサイクル固形燃料)化
2020年7月より、RPF(リサイクル固形燃料)化により一般ごみの再利用に取り組んでいます。従来、一般ゴミとして廃棄していた分の約98%をRPF原料とし、RPF工場で固形燃料化した後、製紙会社等で再利用していただいています。
低環境負荷トレーの推奨
食品包装資材部門では、CO2削減効果が期待できる低環境負荷のトレー等を積極的に推奨しています。主に、一度使用したトレーを回収してリサイクルした原料から再生した製品と、回収したPET素材の透明容器やPETボトルをリサイクルして再生した製品の扱量は年々増加しており、この2つの製品の供給により、2020年3月~2021年2月の期間で約895tのCO₂削減効果がありました(容器メーカー算出)。
兼用木型の有効活用
パッケージ制作工程で、印刷した厚紙を展開図の通りに打ち抜く加工(トムソン加工)がありますが、打ち抜き加工では木型(抜き型)が必須です。新規に木型を製作する場合は、必ず電力や熱が発生することから、当社では兼用木型の使用を推奨しています。一般的な形状やサイズのパッケージであれば、当社が所有している木型を兼用しいただくことで、木型製作の際に発生する電力やCO₂排出を削減できるほか、木型製作にかかる費用も不要となります。
その他の取り組み
「再エネ100宣言 RE Action」で目標設定
使用電力の100%再生可能エネルギー転換を目指す新たな枠組み「再エネ100宣言 RE Action」に参加しています。2025年までに全ての使用電力を再生可能エネルギーに転換する目標を掲げていますが、直接契約している国内拠点は今年度中に再生可能エネルギーへ切り替わる予定です。