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紙箱の品質管理について

ISO規格について

・ISO9001

ISO9001

 ISO9001(品質マネジメントシステム)は、製造やサービス提供といった業務プロセスの維持や改善によって、製品やサービスの質の向上を図るためのものです。ISO9001の規格は、効果的な品質マネジメントシステム運営の基本となる枠組みを提供するために開発された一連の規格を表す総称です。
 お客様のご要望にお応えすべく、平成13年取得したISO9001を基盤に、品質管理を協力に推進し、安心してお使いいただける製品の供給を目指しています。現在は各部門において、QCサークル活動も成果を上げており、尚一層の品質保全、更には品質保証に向け、全社一丸となって取り組んでおります。


・ISO14001

ISO14001

 ISO14001(環境マネジメントシステム)は、環境マネジメントシステムの仕様(スペック)を定めた規格であり、ISO規格に沿った環境マネジメントシステムを構築する際に守らなければいけない事項が盛り込まれています。
 ISO14001の基本的な構造は、PDCAサイクルと呼ばれ、(1)方針・計画(Plan)、(2)実施(Do)、(3)点検(Check)、(4)是正・見直し(Act)というプロセスを繰り返すことにより、環境マネジメントのレベルを継続的に改善していくものです。
 最新鋭6色機をはじめ、高性能打抜機など多数設置し、多品種小ロット対応の設備により、高品質と併せて低単価短納期を実現、充分にお客様のご期待に沿えるものと思います。また、工場内外はISO14001をもとに環境整備に努め、「良い製品はきれいな職場から」をモットーに、5S活動を徹底して進めています。


色について

・特色の指定について

 DIC、TOYO、PANTONEなどカラーガイドチップを全て
取りそろえております。ご希望の色や、特に注意してほしい
色などがありましたら、色見本帳のメーカー(第〇〇版)、色
チップの番号をお知らせください。 製造された時期によっ
て、微妙な色の違いや色チップの追加・配色等がありますの
で、第〇版かも伝えていただくことで、仕上がりのイメージ
により近付けることができます。


カラーチップ

・紙箱・化粧箱に合わせたインキづくり

 紙箱・化粧箱の印刷に使用する白板紙素材によって、色沈
みやインクの乗り具合が異なるので、ベースとなるインクを
作ります。インクには、色合い・明るさ・深みの度合が細か
く分かれているので、インクの調色作業は特に熟練を必要と
します。

カラーマネジメントシステム

 また、材質や後工程のニス加工よっては色が変化してしま
うことがある為、その結果を踏まえた調色を行わなければな
らないので、人の目・技術・知識・感性が必要になります。
繊細なインク調色によって作られたインクは、お客様のリ
ピート注文時にも色ムラのない紙箱・化粧箱になります。


インキ練り

・色の擦り合わせ

 お客様がご要望される色が印刷では得られな場合がありま
す。そのようなときは、お客様からお預かりした紙箱をイン
クジェットプリンターで出力した見本とを擦り合わせます。
およその印刷イメージをお客様に確認、了解して頂いて本生
産に入ります。

擦り合わせ

ブランクス検査装置

ブランクス検査装置

 パッケージの加工工程で、印刷された厚紙を箱の形状に打ち抜かれたもの(材料)をいいます。従来目視で行われていたブランクスの印刷面の検査を、ブランクス検査装置に置き換えることにより、目視検査でありがちな見落としをなくします。打抜加工が終了した製品(ブランク)を表裏のCCDカメラにより、小さな汚れ・飛び・水落・かすれ・キズ等の印刷不良を瞬時に検査。検査レベルに合わせて合否判定を行い、適合しない製品は自動的に排出されます。

パッケージ(紙箱・化粧箱・紙器)印刷向け検査装置

パッケージ向け検査装置

 医薬品、化粧品、健康食品等の高い品質が求められるパッケージ(紙箱・化粧箱・紙器)印刷向けに紙面検査装置を導入しております。わずかなピンホールや汚れ、印刷機の油飛びといった不可避の問題を除去することで高品質の印刷物をご提供できるよう努力しております。
※すべての印刷物についてこの検査を実施している訳ではございません。お客様とご相談の上、検査工程を付加しております。高い品質を求めらる場合は是非事前にご相談ください。

オンライン検査装置

オンライン検査装置

 紙箱・化粧箱を印刷するオフセット印刷機には、印刷をしながら精密検査を行うオンライン検査装置を導入しています。この検査装置では、「汚れ」「油落ち」「文字欠け」などを発見することが出来ます。従来の精密検査の方法だと「印刷・移動・検査装置」と3つの工程が発生しますが、1つの工程にすることで1日若しくは2日の納期短縮が可能となります。

箱の耐摩擦性検査装置

 製品の耐摩擦性検査の為の検査装置を導入しております。指
定した加重で一定回数擦った場合の様子を確認できます。これ
により輸送などによるパッケージ(紙箱・化粧箱・紙器)印刷の表
面の擦れの状態をシュミレーションします。
 「折角、パッケージ(紙箱・化粧箱・紙器)を作ったのに輸送の
際に表面の印刷が擦れて商品価値が落ちてしまった」というク
レームは少なくありません。問題が起きた場合はこの装置で耐
摩擦性を検査し、表面加工を変えるなどの処置を行います。
 パッケージ(紙箱・化粧箱・紙器)の表面加工による対摩擦性は

OPニス<プレスコート<水性ニス<UV印刷<フィルムコート

の順で強くなります。美粧性だけで選ぶのではなく、輸送手段
や距離、形態などを考慮して表面加工を選択する必要があります。

耐摩擦性検査装置

印刷環境について

 紙箱・化粧箱の素材は、温度と湿度変化によって素材やインキの状態も変化していきます。インキは温度が低いと固く、温度が高いと柔らかくなるので、どちらに偏っても良い印刷物になりません。紙は湿度が低いと静電気を帯びてしまうので、印刷する段階でほこりを吸い付けて印刷傷の原因になります。年間を通して安定した紙箱・化粧箱を制作するために、工場内を印刷に適した室温(25℃)・湿度(55%)を保持できるように空調管理を行っております。また、二重シャッター、捕虫機等でも埃・虫等の侵入抑制を行っております。

5S活動について

 職場をより快適で、より安全なものにして生産・サービスの効率・品質の工場につなげるために、5S活動を行っています。5S活動とは、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」という5つの「S」によって、職場環境の美化やモラル向上を図る取り組みを行っています。「良い製品はきれいな職場から」をモットーにと強く信じる当社では、この5S活動を重視し、取り組みの様子を毎月写真入りで社内公開することで、全社員に注意喚起を促し環境整備を徹底して進めています。

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