トムソン加工(打ち抜き加工)
もくじ
トムソン加工とは?
印刷したパッケージ(紙箱・化粧箱・紙器)用の厚紙を展開図の形に抜くパッケージ作成の要となる加工です。
本来、紙器や段ボールの打抜きに使う刃物を「トムソン刃」というのですが、それが「トムソン」という言葉が打抜
き加工のことを指し、打抜き機をトムソンと呼ぶようになったようです。
打抜きには箱の形状に適した「木型」をトムソン機にセットして型抜きしていきます。
【よくある質問はこちら】 ■木型って何ですか?
■トムソン加工とはなんですか? トムソン加工 トムソン(打ち抜き)機 木型
トムソン加工では、箱を立体的な形状に組み立てる際に綺麗に折り曲がるように、
対象の位置に罫線を入れるスジ入れ加工も行います。
罫線は基本的にどこにでも入れることが出来ますが、作る形状によっては入れることが出来ない位置やパターンがあります。
また、ミシン目を入れる加工もトムソン機で行うことができます。
木型作成とトムソン加工の工程
① CADで木型の設計
箱に入れる内容物をもとにCADで図面を作成します。
CAD設計の詳細は こちらから
② 木型作成
CADで設計した図面をもとに木型を作成します。
木型(トムソン型)は、ベースであるベニヤ板や樹脂板にレーザーで溝加工を施し、その溝と同じ形状に曲げた鋼の刃物(トムソン刃)を埋め込んだ型です。
当社では木型の内製化もしておりますので、以前と比べてコスト削減、納期短縮が可能となりました。
③ 微調整
トムソン機(打ち抜き機)にセットした後、さらに微調整をします。
紙は、ロットによる品質のブレ、温湿度や厚紙印刷やUV印刷によって厚みやコシが微妙に変化するためです。
この微調整の難しさ故、トムソン加工は、パッケージ(紙箱・化粧箱・紙器)加工の要とも言えるのです。
④ トムソン抜き加工
トムソン加工機で抜き加工を行っていきます。
型に合わせて抜きの作業をしていくのと同時に、箱の罫線などを入れるスジ入れの加工も行います。
⑤ 落丁・落丁後検品
トムソン抜きの工程が終わると、落丁の工程になります。
落丁では、トムソンで打ち抜いた用紙を製品部分と不要部分に分離させます。
その後、製品の検品作業に進みます。
トムソン箱の特長
厚紙をトムソン機で打ち抜いて作成するトムソン箱には以下の特長があります。
① 保管場所に困らない
トムソン箱は「組み立て式」の箱で、必要な時に組み立てれば良いため、
すでに箱の形になっている貼箱と比べると保管スペースを必要としません。
② コストメリットがある
トムソン箱の場合、木型の初期費用はかかりますが、
一度木型を作成してしまえば3年は同じ木型を繰り返し使用できます。
そのため、長期生産・大ロットのものほど、コストメリットがあります。
③ 様々な形状
トムソン箱は、様々な形状で箱を作ることができます。
こちらでは、主要なトムソン箱をいくつかご紹介します。
トムソン箱の主な形状
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トムソン箱を作成する際には木型が必要となりますので、
初回ご発注時に、木型代が数万円かかります(最低でも約2万円~)。
※当社では木型の保管期間はご発注から3年です。
最終のご発注から3年経過後にリピートでご発注頂いた際は、木型を新しく作成する必要がありますので、
木型代がかかります。箱の初回作成時に必要となる木型代ですが、
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木型ID: