自分で箱を作ってみる
もくじ
デザイナー必見!コンペで助かる箱の作り方と要点を解説!
パッケージデザインを行う際に必要なのはデザイン性ですが、プロダクトデザインの中でも商品を入れる「パッケージ」は、実際の大きさで作ってみることで実用性なども分かりやすいものです。 特に箱(ギフトボックス)は、手作りすることも可能なので、デザイナーさん自身が実際に作り、コンペで発表するといった事も少なくないようです。 そこで、このコンテンツでは、紙製の箱の作り方とデザインする際の重要なポイントを解説します。箱の形を決めよう
箱作りに大事なのは ”箱の設計”
手作りで箱を作るのに一番大事なのは、箱の展開図をつくることです。
どのような形状にするのかはもちろんですが、サイズなどはあらかじめ中に入れる商品を想定して算出します。
タテ・ヨコ・高さなどが決まれば、のりしろ部分を作り、下書き・下図を作ります。
その際、製図用紙を用いて試作品を作ると、線のズレが最小限で収まるため、箱にした際もきれいに出来上がります。折ったり、曲げたりする再に楽になるのでおススメです。
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準備するもの
①材料段ボールやコートボールなど土台となる厚手の紙など
②道具
・カッターマットとカッターナイフ、ハサミなど材料をカットする道具
・定規、三角定規、コンパスなどの採寸・製図道具
・のり、木工用接着剤、両面テープなどの接着剤、スプレーのり
・マスキングテープ、ガムテープなどの固定用テープ
作り方の流れ
・デザイン画を反映したい場合で厚紙に直接出力する際は、白地のものを選ぶと発色がきれいです。
・折り曲げる前に一度、先が丸く(インク切れのボールペンなど)、紙に傷がつかないもので軽くなぞって溝をつくっておくと折れ目がキレイになります。
※なぞる線は折る方向に付けてください。プリントした面に付ける場合は、インクジェットの色が剥げないように気を付けてください
効果的なパッケージデザインのポイント
②商品の特徴を活かしたデザイン
②視覚的な訴求力
③機能性
④コストパフォーマンス
デザインのくみ取り方
物価高ということもあり、コストをかけずに魅力的な商品として目立たせるといったことも効果的です。
一方、インバウンド向けや輸出用の商品では、和風なデザイン性はもちろん、その国々で好まれるデザインや色彩などを活かし、豪華に魅せることも選ばれる理由のひとつとなり得ます。
また、現在のトレンドを取り入れたデザイン性もマストですが、その商品の魅力や訴求を理解することが大事な要素です。デザイナーは、クライアントの想いを汲み取ることも仕事のひとつです。クライアントに直接的なヒアリングができなくても、企業の商品やHPなどの情報にヒントとなることが隠されているかもしれません。
コンペで選ばれるには、そういったバックボーンを理解することも大事です。
また、2案、3案と用意することができる場合は、3案目にまったく違った方向性のものを提案するのも良いかもしれません。そういった場合、「なぜそうしたのか」といった理由やストーリーの説明の準備をすることで、より関心が高まり、説得力につながるでしょう。
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そんな忙しいデザイナーさんにおススメなのが、横幅・高さ・奥行の3サイズを入力するだけで、あっという間に展開図を作成できる自動展開図作成ツール「ワンパコ」です。
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画像のように高さや幅なども明記されていて、実寸での出力が可能です。また、データがSVG形式なのでillustratorから直接開けば、そのまま下図として利用できるため箱の展開図の作成が不要です。展開図に時間をかけずにすめば、その分をデザインを考える時間に充てられます。是非、ご利用ください。
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箱の構造と種類
箱の形状として一般的なのは、ギフト用として使用される頻度が高いフタ身式。ものを入れる身にフタをかぶせる形状です。
その他に箱の上下に差し込みのフタがついていているキャラメル式
底部が糊付けされていて簡単に組み立てられるワンタッチ底箱
ケーキのテイクアウトなどの定番キャリー型
食品や小物、業務用の梱包と幅広く使われているN式箱
内箱が引き出し式になっているスリーブ式など、いろんな形があります。
パッケージデザインでは、見た目も大事ですが、商品に適した形状と構造を選ぶことが重要です。また、箱の組み立て方が複雑だと、商品を入れる作業に時間が掛るといった作業効率にも影響が及びます。組み立てやすさも考慮するなど、クライアント側に立ったデザインも大切かもしれません。